【海外ETF】コロナショックを経てSPYD、HDV、VYM色々比較してみた

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資産運用

コロナショックから1年経過した今、人気の高配当ETFについて色々比較してみました。興味のある方はご欄ください。

コロナショックによる下落率

まずはコロナショックによる下落率です。

下落率比較は、コロナショック直前の最大株価から直後の最小株価で算出してみました。算出にはマネックス証券のアプリ「トレードステーション」を使用しています。若干の誤差があるかもしれませんがほぼ≒に近いと思います。期間は暴落が始まる直前の2020年2月21日の高値から最大暴落を記録した2020年3月24日の安値で算出しています。

<当時の下落率>

ETF株価(高値)株価(安値)下落率  
SPYD39.72$20.79$約-47.6%
VYM94.09$60.07$約-36.1%
HDV95.88$61.04$約-36.3%

当時は大きな話題!?になったSPYDが最も大きく下落しました。-47%なのでほぼ半額になりました。それに対しVYMやHDVは36%の下落で済んでいます。(30%以上の下落でもかなりの下落ですが)

これはETFの投資先株の構成による影響が大きく左右する結果となりました。高配当株や不動産株を多く含むSPYDはコロナによる影響を多く受けてしまった、ということになります。

最大下落から現在までの上昇率

続いて最大下落した2020年3月24日から2020年3月16日現在での比較です。(分配金は考慮していません。)

ETF株価(安値)株価(高値)上昇率 
SPYD20.79$39.97$約92.2%
VYM60.07$101.46$68.9%
HDV61.04$95.45$56.3%

最大下落を記録した日から現在までの上昇率ですが、下落率が大きかった分だけSPYDが最も高い上昇率となりました。一方でHDVは約56%とSPYDと比較すると約半分ほどの上昇率となっています。

SPYDは下落率が高かったので比較してもそんなに意味はありません。それよりもHDVの上昇率がそれほど上がらなかったのは、当ファンドが生活必需品を主とした株で構成されているファンドだからだと言えそうです。生活必需品はディフェンシブ銘柄といわれており、暴落時には強く、上昇時は他の株と比較してそれほど上昇しないセクターとなります。

暴落前から現在までの成長率

続いて、暴落前2020年2月21日から2021年3月16日現在での比較です。(分配金は考慮していません)

ETF株価(高値)株価(高値)上昇率 
SPYD39.72$39.97$0.6%
VYM94.09$101.46$7.8%
HDV95.88$95.45$-0.4%

ここではVYMが最も高い上昇率となりました。VYMはSPYDやHDVとは異なり、比較的セクターや株数に分散が効いており、その分安定的な上昇率になったのではと思います。一方でHDVは未だマイナス、SPYDはここにきて過去最大株価で間もなく40$に到達しそうです。VYMも同様、過去最大株価です。

最後に順位付け

最後に各期間で3つのETFの順位付けをしてみました。

ETF下落率上昇率成長率
SPYD3位1位2位
VYM1位2位1位
HDV2位3位3位

こうしてみると最も安定的なのはVYMと言えそうです。逆にイマイチに見えるのはHDVとなりました。コロナショックに限定した過去の一時期のみの比較なので決定的な情報とは言えませんが、VYMは安定してますね。3つのファンドでは、下落時は少なくしっかり上昇と成長を見せています。

ただ、これらのファンドが売りとしている「配当利回り(分配金)」は考慮していません。分配金も込みで考えると、SPYDの下落時のしっかり仕込めた投資家は最もおいしい結果だったといえそうですね。

今回はコロナショックによる比較でした。あくまでもコロナショックならではの結果です。要はロックダウン(緊急事態宣言)によって、人の動きが止まる、一時的な経済のストップ、不動産業界への影響や旅行業界、航空業界といった少し偏りのある影響を受けた場合の結果となります。

今後、〇〇ショックが発生した場合にはそれぞれのファンドがどのような結果になるかは誰にも分かりません。あくまでも高分配金ETFへ投資する際は減配リスクが付きものなので注意が必要ですね。減配すると一気に純資産も減っていきますので気持ちは安定できません。強い精神力が必要です…

なお、これらの3つのETFの分配金発表は間もなくですね。非常に楽しみですね!!

ということで今回は以上となります。最後までお読みいただきありがとうございました。

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