この記事では、idecoについて説明します。
idecoって何?
ideco(イデコ)とは、個人型確定拠出年金といって、簡単にいうと、自ら毎月一定額の掛け金を出して将来年金として受け取ることができる制度のことです。
毎月一定の額を出す(確定額を拠出)、年金として受け取る、これを個人で行うから個人型確定拠出年金と呼びます。(「individual-type Defined Contribution pension plan」 を略してidecoって呼びます)
つまり制度を利用した投資ってことになります。
iedcoにおいて、掛け金は色々な商品に使うことができます。その商品は自分で選択できることになっています。
<商品概要>
・投資信託
・債券
・コモディティ(金)
・REIT(不動産)
・定期預金
毎月掛け金を上記のいずれかに投資することになります。どれにいくらをというのを決めて、定期預金以外の商品については、プロのファンドマネージャーが運用を行ってくれるので、毎月お金を拠出するだけという制度です。
投資っていいながら、ただただ毎月お金を積み立てているだけってことになりますね。。。
投資先を選んだら、あとは毎月お金を自動で口座から引き落とすってだけなので、全く何もしていないのと同じですね。
idecoのメリットとデメリット
idecoの最大のメリットとして、年間の拠出金額全額が所得控除の対象となることです。
簡単に言うと、「月々の掛け金×12ヵ月×(所得に応じた所得税率+住民税率)」により算出した額が節税額となります。例えば、月23,000円掛けた場合、27,6000円×(20%+10%)=82,800円が節税額となります。これ、かなり大きいですよね。
次のメリットとして、運用中に得た利益については非課税となることです。通常、株を売却して得た利益について、20.315%の税金(所得税15%、住民税5%、復興特別所得税0.315%)が掛かります。
例えば50,000円の利益が出た場合、50,000×20.315%=10,157円の税金が掛かります。つまり、50,000円ー10,137円=39,843円が課税後の利益となります。idecoを利用した場合はこの課税が非課税となります。
毎月掛け金で節税になって、さらに利益にかかる税金も非課税ってことでメリットばかりを記載しましたが、デメリットもあります。
idecoの最大のデメリットとして、一度拠出したお金は60歳まで引き出すことができません。これはそもそも個人で拠出したお金を自らの年金として受け取る制度であるからです。つまり、「年金のお金を一切引き出すことなく自ら運用して用意してね。株で得た利益についても非課税とします。その代わり60歳まではおろせないからね。」という制度になります。
次のデメリットとして、ideco加入時と毎月の拠出時(掛け金の引き落とし時)に手数料が掛かります。それぞれ2,829円(加入時のみ)、171円となります。※2020年11月現在
この手数料をどう考えるかだと思います。お金を貯めるのに毎月手数料を取られるって。最初はちょっと悩みましたが、毎月の手数料を支払っても節税の効果の金額が圧倒的に上回っているということに気付いたので、結局即申込みました。
あとは、投資信託等のファンドに掛かる信託費用等もあるけど、これはidecoならではのデメリットではないのでここでは割愛。また、加入するには勤め先から給与所得を得ていることの証明書を書いてもらう等の手間が発生します。
その他にも注意点はあるけど、主要なメリット・デメリットはこんな感じです。
節税を享受できる=所得税が多い人ほどメリットが大きく、所得税が少ない人はNISAがオススメとなる場合があります。このあたりは個人の判断になります。でもここに記載した内容を理解し、始めようと思う人はすぐに加入することをオススメします。(オススメはしますが、あくまでも投資は自己判断です!!)
今回の記事はここまでとします。具体的な商品については別途紹介したいと思います。