当記事では1476iシェアーズ・コアJリートの紹介や投資を始めた理由等について記載しています。これから1476iシェアーズ・コアJリートへ投資を始めようとされている方のご参考になれば幸いです。
Jリートって何?
1476iシェアーズ・コアJリートは、国内ETFで「東証REIT指数」といういわゆる不動産投資市場全体の値動きを表す指数に採用されている銘柄をベースとして投資を行うETFとなります。
楽天VTIが米国の株式市場全体に投資するのに対し、日本の東京証券取引所に上場している不動産市場全体に投資するのが1476iシェアーズ・コアJリートというイメージですね。
なお、REITというのは「Real Estate Investment Trust」の頭文字をとったもので、Jリート(JREIT)とは日本(Japan)の不動産投資という意味になります。
個人で不動産へ投資を行う場合、色々な手段があります。
例えば、直接不動産を所有して賃貸収入を得る、固定の不動産へ投資して配当収入を得る等々です。これらは実現するためにはそもそも多額の資金を要する、個別不動産を所有する必要があり、投資するにはリスクが高く投資障壁が高いというデメリットがあります。
これらのデメリットを抑えることができるのが「1476iシェアーズ・コアJリート」等の国内REITのETFとなります。

1476iシェアーズ・コアJリートの投資先
前述のとおり不動産投資市場全体へ投資が可能なETFとなります。
主な投資先は以下のとおりです。
構成銘柄 | 概要 | 投資割合 |
日本ビルファンド | オフィス特化型REIT | 6.87% |
ジャパンリアルエステイト | オフィスビル特化型REIT | 6.18% |
GLP投資法人 | 物流施設特化型REIT | 5.45% |
日本プロロジスリート | 物流施設特化型REIT | 5.12% |
野村不動産マスターF | 商業施設、居住用施設、物流施設、ホテル、工場及び ヘルスケア施設等の総合方REIT | 4.94% |
大和ハウスリート | 物流施設、居住施設、商業施設及びホテル等の総合型REIT | 3.86% |
日本リテールファンド | 商業施設特化型REIT | 3.59% |
オリックス不動産投資 | 商業施設、住宅、物流施設、ホテル等様々な用途の不動産に 投資を行う日本で最初の総合型REIT | 3.46% |
アドバンス・レジデンス | 賃貸住宅特化型REIT | 3.13% |
産業ファンド | 産業用不動産特化型REIT | 2.86% |
不動産といっても、例えばオフィス(企業のテナントや飲食店)、マンション、物流倉庫、ホテル、ヘルスケア施設、工場等様々あります。
※詳細は1476iシェアーズ・コアJリートをご参考ください。
投資を始めた理由
理由は5つあります。
●1つ目は、配当利回りが良いことです。
当記事作成時点で分配金利回りが3.9%あります。これは米国ETFで有名な高配当銘柄VYMを上回っており、かつ国内ETFの場合は分配金の課税は約20%で済むのでまずまずの高配当を得られます。
●2つ目は1口単位で購入が可能なことです。
実はこれは結構大きな理由になります。高配当のリートでETFを購入するとなると、楽天証券の場合はほとんどが10口単位以上からの取り扱いとなります。つまりこれは投資するのに多くの資金が必要となり、私には無理だと判断しました。1476iシェアーズ・コアJリートであれば2021年1月現在で2,000円あれば1口購入が可能です。
ちなみに1口からのものは他に5つありますが、分配金利回りが悪い、信託報酬が高い、そもそもの基準価額(購入時の株価)が高いということで1476iシェアーズ・コアJリートが一番私に条件がマッチしていたからです。
●3つ目は購入時手数料が無料であることです。
楽天証券では当ETFは無料で購入可能です。ちなみに私が購入しているSPLGやSPYD等の海外ETFは購入時手数料(約定代金の0.495%)が必要となります。
●4つ目は信託報酬が安いことです。
1476iシェアーズ・コアJリートの信託報酬は0.16%と国内リートの中では安い部類に入ります。
●5つ目は分配金受け取り月が2,5,8,11月であることです。
これは私個人の都合なのですが、基本的には米国ETFへの投資が主となります。SPLGやSPYD等のメインで投資している銘柄の分配金が3,6,9,12月なんですね。他の米国の有名な銘柄って3,6,9,12月が多いということで、ただただ他に月にも分配金が欲しいというそれだけの思いです。毎月分配金を得るために他の月のものを探していたら1476iシェアーズ・コアJリートが見つかったというのもありますが…
分配金はいくら
過去の分配金を纏めました。以下1口あたり(=約1900円)の分配金となります。
受取年日 | 分配金(円) | 過去4回分合計(円) |
2020年11月9日 | 18 | 72 |
2020年8月9日 | 16 | 70 |
2020年5月9日 | 19 | 70 |
2020年2月9日 | 19 | 67 |
2019年11月9日 | 16 | 66 |
2019年8月9日 | 16 | 66 |
2019年5月9日 | 16 | 65 |
2019年2月9日 | 18 | 61 |
2018年11月9日 | 16 | 58 |
2018年8月9日 | 15 | 58 |
2018年5月9日 | 12 | 58 |
2018年2月9日 | 15 | 60 |
2017年11月9日 | 16 | 61 |
2017年8月9日 | 15 | 57 |
2017年5月9日 | 14 | 52 |
2017年2月9日 | 16 | 46 |
2016年11月9日 | 12 | 39 |
2016年8月9日 | 10 | 27 |
2016年5月9日 | 8 | 17 |
2016年2月9日 | 9 | 9 |
当ファンドの設定日(2015年10月)以降ずっと右肩上がりで増えているのが分かります。コロナショックがありながらも分配金は減配することなく支払われています。このあたりには非常に好感が持てます。
今後のリートについて

コロナショックによりリモートワークが増えたことはオフィス利用が減っていることは事実あると思いますが、仕事効率が良くないことから増加率は減少傾向にあります。また外出を控える傾向になったことでamazon等の小売業によるネットでの購入は増加していることから物流倉庫等が完全になくなるようなことは無いと考えます。
不動産への投資といっても様々あります。
全ての職種がリモートワークという訳にもいかないので、今後コロナが落ち着いたらオフィスはある程度活気が戻るのではと思っています。そうなるとビジネス街のサラリーマンをターゲットにした飲食店も復活するという社会に戻っていくことを想像し、結局国内リートは上昇もしくは復調していくのではと考えています。
当然、景気の影響も受ける銘柄となりますのでいずれは暴落ということもあると思いますが、分配金利回りが一定の水準をキープしている内は少しでも多くの分配金を受け取れるよう継続投資を行う予定です。
ということで今回の記事は以上となります。
最後までお読みいただきありがとうございました。