【海外ETF】SPLGとSPYGを比較してみた

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資産運用

SPLGとは

米国の上場企業のうち、厳選された500銘柄で構成される指数であるS&P500に基づいた投資を行うETFです。

こちらは過去に記事にしていますのでご参考ください。

SPYGとは

S&P500採用銘柄のうち、グロース特性が高い銘柄へ投資を行うETFです。

グロース株とは、いわゆる「売上(利益)等が成長し続けている、成長が期待できる株」を指します。これらの株を厳選し投資を行うという方針のETFです。

分かり易く整理するとSPLGの投資先銘柄のうち、上記に特化した銘柄に厳選して投資を行うということになります。

投資先比較

SPLGは米国の約500社を対象に投資を行うETFであるに対して、SPYGはその中からグロース特性が高い銘柄に厳選して投資を行うETFとなります。なのでSPYGの方が投資先の銘柄数は少ないです

※当記事ではステートストリート社のデータを元に記載しています。

<銘柄数>

ETF銘柄数
SPLG505
SPYG233

続いて投資先の上位50銘柄です。SPYGはグロース株へ特化しているのでSPLGよりAAPLやMSFT、AMZNの保有割合が高くなります。

<投資銘柄上位50社>

SPLG
銘柄
SPLG
保有割合
SPYG
銘柄
SPYG
保有割合
AAPL5.91AAPL11.60
MSFT5.39MSFT10.59
AMZN3.99AMZN7.83
FB1.95FB3.83
GOOGL1.88GOOGL3.68
GOOG1.82GOOG3.57
TSLA1.56TSLA3.06
BRK.B1.54NVDA1.86
JPM1.41PYPL1.70
JNJ1.27MA1.35
V1.14V1.34
DIS1.08NFLX1.34
UNH1.02ADBE1.26
MA1.01HD1.23
PG0.96CRM1.16
NVDA0.95TMO1.07
HD0.87UNH1.04
PYPL0.86JNJ1.00
BAC0.84PG0.90
INTC0.78QCOM0.88
CMCSA0.77ABBV0.84
XOM0.77AVGO0.73
VZ0.71ABT0.73
NFLX0.69CMCSA0.67
T0.64NKE0.66
CVX0.64AMAT0.62
ADBE0.64INTU0.61
ABT0.63LLY0.60
CSCO0.61NOW0.57
KO0.60AMD0.57
CRM0.59DHR0.56
PFE0.58ACN0.54
ABBV0.57MRK0.54
MRK0.57CHTR0.54
PEP0.56LOW0.52
AVGO0.54DE0.50
WMT0.54TXN0.50
TMO0.54SPGI0.49
NKE0.52UPS0.49
LLY0.50LIN0.48
ACN0.49LRCX0.47
MDT0.48PEP0.46
WFC0.48ORCL0.45
TXN0.47COST0.45
MCD0.47SBUX0.43
C0.45BLK0.43
QCOM0.44BMY0.43
HON0.44KO0.41
NEE0.44UNP0.41
UNP0.43AMGN0.40

銘柄数がSPLGの約半分なので、その分が上位AAPL等へ割を持って行っているという具合になります。

続いてセクター別の割合です。

SPLG
セクター
SPLG
構成比率
SPYG
セクター
SPYG
構成比率
情報技術26.72%情報技術41.44%
ヘルスケア12.95%一般消費財・サービス16.81%
一般消費財・サービス12.30%コミュニケーション・サービス14.75%
金融11.57%ヘルスケア11.76%
コミュニケーション・サービス11.09%資本財・サービス5.71%
資本財・サービス8.65%生活必需品3.28%
生活必需品6.00%金融2.76%
エネルギー3.03%素材1.91%
素材2.70%不動産0.99%
公益事業2.60%公益事業0.53%
不動産2.40%エネルギー0.06%

情報技術(テクノロジー)分野がSPYGが圧倒的に高くほぼ半数を占めています。また金融やエネルギー等の割合が非常に低く、この分野は成長性が低いということになりますね。

純資産額等比較

純資産額、株価、経費率、配当利回りの比較です。

SPLG  SPYG  
純資産額8,954百万$9,173百万$
株価45.80$54.85$
経費率0.03%0.04%
配当利回り1.49%0.90%
※2021.3.11時点

純資産額はほぼ差はありません。いずれもコロナショック時から比較するとほぼ倍増しています。経費率も0.01%の差ですので誤差の範囲です。配当利回りについては約0.6%の差です。株価の上昇に期待するならSPYG、株価上昇より少しでも多く分配金が欲しいならSPLGといったところでしょうか。

リターン比較

続いてリターンの比較です。SPLGはSPYGより遅い2005年に設定されたETFなので、SPLGの設定日からの比較としています。分配金の利回りはSPYGの方が低いですが、配当込みリターンでもSPYGが上回っています。

リターン率で見ると以下です。

それでも両銘柄ともに300%超なので優良な銘柄と言えます。米国株に投資しているETFならまあ然るべき結果というべきでしょうか。

どちらを選ぶべきか

過去で見るとSPYGがリターンが良いです。でも将来は分かりません。SPLGはS&P500インデックスに沿った運用を行い、SPYGはグロースに特化するということで好みが分かれるのかも知れないですね。

今後もアップルやマイクロソフトやamazon等、世界を代表する企業が継続して成長してく、または新たな巨大企業が米国から誕生し続けるのならSPYGはさらに株価を押し上げていくような気がします。

あくまでも平均を狙っていくというのならSPLGですかねー。

いずれにもして優良なETFだと思います。何より株価が低めに設定されているので個人投資家や初心者は比較的買いやすいと思います。

ということで当記事は以上となります。最後までお読みいただきありがとうございました。

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