【海外ETF】SPLGとSPYVを比較してみた

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資産運用

SPLGとは

米国の上場企業のうち、厳選された500銘柄で構成される指数であるS&P500に基づいた投資を行うETFです。

こちらは過去に記事にしていますのでご参考ください。

SPYVとは

S&P500採用銘柄のうち、割安株へ投資を行うETFです。

割安株とは、その企業がもつ本来の価値(利益や資産)に対して株価が低く評価されている株のことを指します。割安であるということは、将来的に市場から適切な株価として評価されることで現在の株価より上昇が期待できます。これらの銘柄に厳選して投資を行うという方針のETFとなります。

分かり易く整理するとSPLGの投資先銘柄のうち、上記に特化した銘柄に厳選して投資を行うということになります。

投資先比較

SPLGは米国の約500社を対象に投資を行うETFであるに対して、SPYVはその中から割安な銘柄に厳選して投資を行うETFとなります。なのでSPYVの方が投資先の銘柄数は少ないです。

※当記事ではステートストリート社のデータを元に記載しています。

<銘柄数>

ETF銘柄数
SPLG505
SPY436

SPYVの方が約70銘柄ほど少なくなっています

続いて投資先の上位50銘柄です。SPYVは割安株へ投資しているので、一般的に割高と評価されているAAPLやMSFT、AMZNは含まれておりません。

SPLG
銘柄
SPLG
保有割合
SPYV
銘柄
SPYV
保有割合
AAPL5.85BRK.B3.12
MSFT5.38JPM2.89
AMZN3.99DIS2.19
FB1.98BAC1.74
GOOGL1.90INTC1.59
GOOG1.84XOM1.59
TSLA1.59JNJ1.54
BRK.B1.52VZ1.41
JPM1.41CVX1.31
JNJ1.26T1.29
V1.15CSCO1.26
DIS1.07PFE1.18
MA1.02WMT1.12
UNH1.01PG1.00
NVDA0.97UNH0.99
PG0.95WFC0.99
PYPL0.89MDT0.97
HD0.87V0.94
BAC0.85C0.94
CMCSA0.78HON0.91
INTC0.78CMCSA0.89
XOM0.77PM0.83
NFLX0.70BA0.82
VZ0.69KO0.78
ADBE0.65MS0.77
CVX0.64GS0.72
T0.63RTX0.72
ABT0.62IBM0.69
CSCO0.62MA0.67
CRM0.59GE0.66
KO0.59PEP0.66
PFE0.58MMM0.65
ABBV0.57MU0.61
MRK0.56SCHW0.61
PEP0.55MRK0.60
TMO0.55AXP0.59
AVGO0.55CVS0.58
WMT0.55MCD0.58
NKE0.53FIS0.55
ACN0.50MO0.55
LLY0.49CI0.53
TXN0.48ABT0.52
WFC0.48NEE0.51
MDT0.47ANTM0.51
MCD0.47COP0.50
C0.46HD0.50
HON0.44MDLZ0.49
QCOM0.44TFC0.49
NEE0.44TJX0.49
COST0.43GILD0.49

上位銘柄ががらっと異なります。

こうしてみるとSPLGの上位有名企業はほとんどが割高であり、それ以外の企業は割安と判断されているようですね。。

続いてセクター別の割合です。

SPLG
セクター
SPLG
構成比率
SPYV
セクター
SPYV
構成比率
情報技術26.73%金融20.80%
ヘルスケア12.85%ヘルスケア14.13%
一般消費財・サービス12.34%資本財・サービス11.67%
金融11.57%情報技術11.47%
コミュニケーション・サービス11.15%生活必需品8.81%
資本財・サービス8.64%一般消費財・サービス7.56%
生活必需品5.97%コミュニケーション・サービス7.28%
エネルギー3.06%エネルギー6.17%
素材2.71%公益事業4.69%
公益事業2.57%不動産3.88%
不動産2.42%素材3.53%

SPYVでは、APPL等を代表とするハイテク企業の情報技術が主ではなく、金融セクターが最も割合を占めています。一方でヘルスケアについては両ETFとも2番目の割合となっています。ヘルスケア業界は人間そのものに関わる業界であることから現在も将来も期待されているセクターということでしょうか。

純資産額等比較

SPLG  SPYV  
純資産額9,047百万$9,173百万$
株価46.28$37.78$
経費率0.03%0.04%
配当利回り1.46%2.17%
※2021.3.14時点

純資産額はほぼ差はありません。いずれもコロナショック時から比較するとほぼ倍増しています。(SPYVは約3倍に増加しています!!)経費率も0.01%の差ですので誤差の範囲です。配当利回りについては約0.7%の差です。

SPYVの純資産額の増加具合ななかなかのものです。割安株の集合体なのでそれだけ期待されているということでしょうか。

リターン比較

続いてリターンの比較です。SPLGSPYVより遅い2005年に設定されたETFなので、SPLGの設定日からの比較としています。分配金の利回りはSPYVの方が高いですが、配当込みリターンではSPLGが上回っています。それでもいずれも右肩上がりです。

SPYVSPLGにはリターンは劣っています。でも株価(資産額)は順調に増えています。

どちらを選ぶべきか

過去で見るとSPLGがリターンが良いです。でも将来は分かりません。SPLGはS&P500インデックスに沿った運用を行い、SPYVは割安に特化するということで好みが分かれるのかも知れないですね。

株式の世界では「成長率の罠」という言葉があります。株価が伸びている=将来の成績を保証する、と錯覚してしまいがちですが将来は誰にも分かりません。今株価が安い方を買い続けておくことで口数を増やしておき将来株価が上昇した時にグッと評価額が上がるかもしれません。その場合はSPYVSPLGを上回るという可能性があります。

今後もアップルやマイクロソフトやamazon等、世界を代表する企業が継続して成長してくということは誰にも分かりません。SPLGあくまでも平均を狙っていくETF、将来の株価上昇を期待して今はこつこつ口数を増やしていくSPYV、これも好みですね。自分自身の投資方針を信じて積み立てていくのが良いと思います。

いずれにもしてS&P500銘柄に投資が可能な優良なETFだと思います。何より株価が低めに設定されているので個人投資家や初心者は比較的買いやすいと思います。

ということで当記事は以上となります。最後までお読みいただきありがとうございました。

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