WEBLについて
今回は、私が近々購入を検討している海外ETFであるWEBLに関して記事を書きます。
WEBLはDirexionという会社が提供しているETFです。
WEBLは簡単に言うと米国でインターネット業界において世界で最も取引が行われている上位40銘柄で構成されたインデックスの運用成績に沿って、3倍の値動きとなることを目指すファンドです。
なお、同ファンドの1倍版としてFDNというファンドが存在します。このファンドの3倍になるイメージですね。
暴騰時は火柱のように株価が上がる半面、暴落時は超絶ジェットコースターとなるのがレバレッジETFの特徴です。
インターネットにおける様々なビジネスは、現代にとっては生活を行う上で必須なものとなっています。スマホによる情報収集や買い物等、テレビや冷蔵庫等の家電においてもIOT(インターネットとモノを接続し様々なサービスを提供する仕組み)によるサービスを享受することが可能です。
今後も必須ビジネスであることは疑いようが無く、それらの企業へまとめて投資を行うことが可能なETFとなります。
株価 | 約76.95$ |
純資産額 | 約76.912百万$ |
設定日 | 2019年7月 |
配当利回り | 0.00% |
経費率 | 0.95% |
インデックス | ダウ・ジョーンズインターネットコンポジットインデックス |
ファンド設立からはまだそんなに日が経っていないので純資産額は低めです。経費率はレバレッジETFとしてはまあこんなものといったところでしょうか。
配当利回りに関しては、過去2019年12月に1度だけ0.0176$の支払いがあったのみで以降は分配金は発生していません。当記事では直近1年間の利回りで計算していますので0.00%という記載にしました。
分配金支払いを開始してすぐにコロナになったので止む無しだと思います。今後は分配金再開に期待ですね。(といっても分配額は少なそう…)
投資銘柄
投資銘柄上位10社とその保有割合です。
Amazon.com | 9.91 |
Facebook-クラスA | 8.02 |
ペイパル | 5.25 |
AlphabetInc-クラスA | 4.84 |
Netflix | 4.84 |
シスコ | 4.8 |
AlphabetInc-クラスC | 4.66 |
Salesforce.com | 4.38 |
ズームビデオコミュニケーション | 2.85 |
Twitter Shs | 2.56 |
インターネット関連企業ということでほとんどが聞いたことがある、知っている企業たちで構成されています。
投資割合のTOP1はAmazonとなっています。Amazonの現在の株価は約3340$となっており中々資金的に投資し辛い銘柄なので当ETFへ投資を行うことで間接的に保有できます。またTOP1の割合で保有することになるのでAmazonの株価の影響を受けやすい銘柄と言えそうです。
続いてTOP2はFacebookです。こちらは日本では今となってはあまり人気がなく、LINEやYoutubeの方が人気になっています。若干埋もれ気味ではありますが、世界ではまだまだFacebookの利用者数は№1,2を争っています。
その他にもコロナショックで動画配信で一気に株価上昇したNetflix、テレワークでは大活躍の無料で使用できるZoomがランクインしています。
どれも生活上で自然と使用されており、現代社会では欠かせないサービスを提供している銘柄ばかりです。自分が知っている銘柄の集まりなので、気持ち的な面では投資し易いと思います。
株価推移
株価チャートでは、約25$あたりからスタートし、現在の株価は3倍近く上昇しています。

コロナショック時は一時9$付近まで下落しましたが、その後は約10倍を超える100$手前まで上昇しました。直近の最高値からはやや下落しており、今後も右肩上がりを続けるのであれば買ってもよさそうに見えます。
ちなみに当ETFはインデックスの3倍の成績を目指すということなのでその威力(上がる時も下がる時も)を1倍ETFのFDNと比較してみました。

こうしてみるとその威力は明らかです。FDNのわずかなチャートのブレでもWEBLでは大きな振動になっていることが分かります。ただそれでも株価は上昇しています。レバレッジETFということもあり値動きは荒いですが、しっかり株価は上昇してくれるようです。あくまでも過去に至っては…
願わくば、大幅下落した時に購入したいものです。。。
チャートで見ると株価が上昇していて私たちには良い投資先のように見えます。
ですがこれはあくまでも過去の株価推移であり、将来を予測するものではありません。
特にレバレッジETFは安易に購入することはオススメできません。
投資先銘柄、経費率、レバレッジの仕組みをよく理解した上で判断し、投資されることをオススメします。
購入可能な証券会社
現時点で、主要ネット証券で購入が可能です。
今や上記いずれかの証券会社から選択するのが望ましいと思いますので、特に気にせず購入は可能ですね。
その他のレバレッジETF
Direxionでは他にもレバレッジETFを取り扱っています。
- SPXL ・・・ S&P500に連動するインデックスの3倍の成績を目指す
- TECL ・・・ テクノロジー・セレクト・セクターの3倍の成績を目指す(いわゆるテクノロジーセクターへ投資するレバレッジETF。主要銘柄はアップル、マイクロソフト等)
- SOXL ・・・ フィラデルフィア・セミコンダクターズ・インデックスの3倍の成績を目指す(いわゆる半導体セクターへ投資するレバレッジETF。主要銘柄はエヌビディア、インテル等)
- FAS ・・・ ラ ッセル1000種金融サービス株インデックスの3倍の成績を目指す(いわゆる金融セクターへ投資するレバレッジETF。主要銘柄はバークシャーハサウェイ、バンクオブアメリカ等)
他にもヘルスケアセクターやバイオテクノロジーセクターのレバレッジETFが存在しています。興味のある方はご参考ください。
レバレッジETFはあくまでも短期~中期で取引を推奨
上昇時は暴騰、下落時は暴落する特性があるのがレバレッジETFです。では株価が横横の展開になった場合は?です。
実は横ばいの場合は、株価が逓減(だんだん減っていくこと)してしまうリスクがあります。ここをしっかり理解しておく必要があります。
例えば、株価が100円で ①5%上昇→②10%下落→③5%上昇 という動きをした場合、
【1倍の場合】
①100円×1.05%=105円
②105円× 0.9%= 95円
③ 95円×1.05%=100円 ・・・①の始めの株価と同じ
【3倍の場合】
①100円×1.15%=115円
②115円× 0.7%= 81円
③ 81円× 1.3%= 93円 ・・・①の始めの株価より下落している
※端数は小数点第1位で四捨五入しています
となります。
注目いただきたいのは、1倍の場合は最初の金額(①)と変動後の金額(③)が100円で元通りになっているにも関わらず、3倍の場合は100円が93円になり、7円少なくなっています。これがレバレッジETFの逓減リスクです。
上昇時は1倍に比べて大きく株価が上昇しますが、下落時に加え横ばい時にも下落するリスクを抱えています。なので長期保有には向きません。常に上昇相場であればぼろ儲けとなりますが、その相場になるか否かは予測不可能です。なので一定の利益が出たところで売却するのが賢明だと思います。
WEBLは個人的に今後も期待できる銘柄だと思います。インターネットビジネスは今後も無くなるとは思えず、取って代わるサービスも思いつきません。なので前向きに投資を検討しています。
レバレッジETF特有のリスクも十分に理解し、コストが高いのを許容した上での投資となりますので慎重に行いたいと思います。
ということで当記事は以上となります。最後までお読みいただきありがとうございました。